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アラゴやその他のジャンルについて喋っています。

2025

0510
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2011

1023
ざっくり短時間で書いたものです。
ちょっとお題を見て文章を書きたくなりました。
しかしながら、素敵なお題をお見かけしてもなかなかそれに沿った妄想ができず脱線するので、お題を借りて文章を書くという機会がないです。ただ単に私の妄想の脱線っぷりとかその他もろもろのせいだと思うけど。

続きを読むから妄想短文です。
アラゴのユアンとアラゴ、TOVのユリレイ(ユリ→レイのような感じ)、TOSのゼロス、ロイクラ、ロイコレがあります。

お題は

fisika様の選択式お題からお借りしました。



「溺れる夢に酔う」(ARAGO/ユアンとアラゴ)

それはまさしく幸福と呼べるものであった。
両親は早く亡くなり、けれども双子は肩を並べて生きて、悲しいことも、つらいこともあったけれど、確かに幸せだった。隣には同じ血を受け継いだ唯一無二の片割れがいて、それぞれ互いの道を模索し時には笑い励まし合いながら生きていた。

ああ、なんて幸せなんだろうかと、
片割れがいて、幼馴染がいて、同僚がいて先輩がいて後輩がいて友人がいて、ただ偶然すれ違ったどこの誰かも全く関わったことのない知らない赤の他人もそれぞれの人生を歩んでそれは交差していて、

この夢が覚めなければ良いのにといつも思うのだけれども、
アラゴは必ず手を振ってさよならを告げるのだった。

溺れても溺れても、必死に這い上がって、
とうとう彼が陽だまりの夢に酔うことは一度もなかった



(TOV/ユリレイ/なんだか脱線してしまった…のではずしました)

緑の生い茂ったケーブモック大森林。
そこは奥に入れば入るほどに、暗闇がただ静かに佇んでいる森だった。
しん、と静まり返った緑の中でそっと静かに息を吐く。しずかに、しずかに。
森の静寂は決して無音ではなく、葉の擦れる音、風の音、動物の鳴き声と実に多彩だ。しかし静寂という言葉がしっくりと脳内に思い浮かぶのは、下町の喧騒に慣れ親しんだ生活故だろうか。

静寂の森の中にいると、あのみどりいろを思い出す。

下町とは違うが、少し似通った賑やかさを持つダングレストの街で笑う男のひとみ。
いっそ常時騒がしいと言っても過言ではないその男のひとみは、不思議なことに静寂の森のいろをしていた。

ひっそりと静かに佇む瞳は嫌いではなかった。むしろ好ましいとすら思えるくらいだった。
その人物にしては少し珍しくぼんやりとした思考の海を漂っていた。いつまでたっても陸地の見えない海に手を差し伸べてきたのは、

「青年、はーやーくー」

置いてっちゃうわよー?
ちょっと小休憩と仲間の輪から離れた彼を呼び来たであろう男の声だった。
振り返ると、喧騒の中であっても静寂さを失わない男のひとみと彼の瞳が一瞬だけ交差する。

少なくとも今は、それだけで十分ありがたいと彼は思ったのだった。


ユリレイっていうかこれだとユリ→レイみたいな気がする。



「凍てついた世界にて」(TOS/ゼロス)

あたたかだった手のひらは、たった一言で、一瞬にして冷たくなった。
わけもわからず混乱して、けれども幼いながらも頭の隅でどこか納得していたのかもしれない。

横たわる母親の血は、自分のせいで
自殺した父親は自分のせいで、
かわいい妹の母は亡くなった父の本当の恋人で、
母にも父以外に真摯に愛し合っていた者がいて、けれども血筋のために引き裂かれて
妹は小さな島の修道院へ閉じ込められて、

母が死んだあの日から、母のあの言葉を聞いたときから、
少年の世界はつめたくつめたく、凍てついた



「無邪気な殺人鬼のため息」(TOI/ハスリカ)

ああ、つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない

脳内会議を繰り広げようにも、会議の題材になるものがない。ああつまらないひどくつまらい物凄くつまらないとてつもなくつまらない死にたくなるくらいつまらない。別にだからって死なないけど。

こまったなぁ、と息を吐く。
さきほどまでの爽快感はどこへやら。
足元に転がる死屍累々をけっ飛ばし、あたりを見回す。血と錆と火薬の匂いで充満している。慣れた匂いが体中を満たす中、ひんやりと冷たい声がハスタの耳に届いた。

「……なぜ味方の兵士まで死んでいるんだ、ハスタ」
「おおっと!珍しく遅い到着、つまり遅刻しちゃったリカルド氏はまず遅刻した理由を述べるできだと脳内裁判で判決がだされましたん!ちなみに俺と本気の殺し合いするなら許してあげてもオッケー。
まっ、どんな理由でも最終的には俺っちとリカルド氏は殺し合う運命の星の下にいると俺様思うわけなのでありました!」
「……………………………」
「うーん、額に手を当ててため息を吐くリカルド氏もいいなぁと再確認の俺様」

もしここにリカルド以外の味方がいたら、血まみれで死屍累々の中陽気に笑うハスタに畏怖したことだろう。当然だ。彼はこれまで何度も恐れ慄き得体のしれないものを見る目で見られてきた。
けれどもハスタにとってそんなものはどうでもよい。そこらへんに転がっている石ころ並みにどうでもいいと断言できるくらいには眼中になかった。というかまず、その思考回路すら彼にあるかどうか疑わしい。

「…少しアクシデントがあってな。だが計画には何ら問題のない範囲だった………ここでお前以外敵も味方も全員死んでいなければ」
「いやーほんとびっくりびっくり!あっと言う間にみんな死んじゃってー俺様かなしーすごくかなしー」
「………白々しいにも程があるぞ」
「やっぱり?」
「お前はやはりどこかネジは外れて…いや、元々ないのかもな」
「リカルド氏に褒められて思わず照れる俺様」
「馬鹿につける薬があればいいのにな。…ハァ…おい、とりあえず撤収だ。このままここに居ても特に収穫はない。俺はとりあえず本部に連絡する」
「えー!俺様とリカルド氏の殺し合いがこれから始まるのに!たとえリカルド氏であっても俺様との殺し合いを邪魔するのは言語道断なりよ!」
「…頼むから、喋ってくれるな」

心底くたびれた様子で呆れた声色のリカルドに、ハスタはそれはもう陽気に笑い返すのだった。



ハスタさんの喋り方講座もしくはマニュアルってないでしょうか…



「好きとか、そんなやすい感情じゃない」(ロイクラ)

好きって気持ちは、すごくあったかくてやさしくてやわらかいものだと思っていた。
けれど本当は、それだけじゃなかったことを少年は知る。

苦しくて苦しくて、叫びたくて泣きだしたくて、こんな想いをするのならばいっそのこと捨ててしまえばいいのにと思うほどに、捨てる以前に知らなければよかったのにと考えてしまうほどに、

それはとても痛くて痛くて。


でもそれを知ってしまった以上、捨てることなど出来はしない。
かつてのように目を合わせることも、かつてのように言葉を交わすことも、かつてのように剣の稽古につけてもらうことも、他愛のない会話をすることすらも、ひどくつらくて、どうしようもないくらいの激情が津波となって押し寄せて。
そして自覚させられる。やはり自分にとってこの人は求めてやまない存在だと。
だからこそ少年は掠れた声で重々しく彼の人の名を紡ぐ。

くらとす、と。



「本気だと知っているから受け入れられない」(TOS/ロイクラ)

4000年以上生きた身の上であったにはあったが、そのほとんどを無感情で過ごしてきた。いや、そう過ごそうとすることで目をそらしてきた。
それを止めようと決意したのはある女性との出会いで、彼女に出会えて自分は久方ぶりに「生きている」感覚を得た。それも数年で、無残にも愛しい彼女と彼女との間にできた可愛い我が子を失うという形で終止符を打った。エクスフィアを無理やり剥がされ化け物となった彼女から我が子を守るため、そしてノイシュのおかげで一時的に自我を取り戻した彼女の懇願のために、愛しい存在に手をかけた。

どんな理由があろうとも、どんな状況下であったとしても、己が彼女を殺した事実は変わらない。
ころした、ころした、わたしが、アンナを、
わたしとアンナのかわいいわいいあの子も、ロイドも、崖から崩れ落ちて
必死に追手を巻いて探しても姿は見つからず。もう何もかもを諦めて14年が過ぎてーーー

ドワーフによって助けられていた我が子は元気に成長していて、それだけで本当に言葉では言い表せない喜びがクラトスの胸にいつまでもいつまでも宿り続けて。ほんとうに、ただ、それだけでーーー

よかったのに。


泣きそうな顔をゆがめて必死に泣くまいと唇を噛む我が子に、クラトスはどうすることもできなかった。
昔のように、頭を撫でてやることすら、できない無力な手のひらをクラトスは握りしめた。


クラトスさん側はちょっと消化不良…



「笑って泣いて泣いて笑って」(TOS/ロイコレ)

君と笑って、君と泣いて、
夜空に瞬く星たちのようにそれは少年にも少女にも大切な想い出だった。

どんなに光り輝く宝石よりも少年と少女には価値があった
かけがえのない星たちが夜空に光って、2人は微笑みあう

あたらしいおもいでを、これからも と



「その天使凶悪につき」(TOS/ロイクラ)

やっっっっっっっっっっっとの思いで両想いとなった恋人同士だというのに、これは一体どうしたことか。

おかしい、ぜったいにおかしい。
今夜こそはと息まく少年に、無情の光の雨が降り注ぐ。

「ジャッジメント」
「…そ、それでも俺は…諦め、ない、からな…!!!」

ヒールストリームで回復は日常茶飯事


ごめんなさい。
どうしてもロイクラは背徳的な感じになって、でもちょっとギャグっぽいのも書いてみたかったんです。

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