アラゴやその他のジャンルについて喋っています。
2012
先生のアラゴRPG本編での妄想文もどき、というかメモ
ネタばれあるのでご注意ください!!!
急いで書いたのでいろいろおかしい
あとで書き直したい
ネタばれあるのでご注意ください!!!
急いで書いたのでいろいろおかしい
あとで書き直したい
※オズ加入後
▼例のパブにて
ある程度の暗さを帯びた店内は、されど煌びやかな雰囲気を醸し出していた。音楽に合わせて、うす暗い照明の中で華麗なダンスを披露する踊り子たち。すらりとのびた足先がステージを軽やかにリズムよく蹴る音、陽気な笑い声、泥酔した者のいびき、静かに酒や煙草を楽しむ者たちの談笑。店内は様々な音に溢れていた。
リオは初めてみるパブを物珍しそうに見物し、ジョーとベガーはバニーガール相手に鼻の下が思いっきり伸びていた。あんま調子のんなよと釘を刺してはみたが、きっと効果はないだろう。さらにきょろきょろと探索すれば、視界に入ったのはカウンター席の端で静かに酒を嗜むオズの姿。バーテンダーと顔見知りなのか、時折言葉を交わしては並々と酒が注がれたグラスにゆっくりと口をつけている。
(暇だな…)
もっとチョコバーやクランベリージュースでもあれば、勝手に食って飲んで時間を潰せただろうにとアラゴは思う。チョコバーが主流の世界なのに、なんとこの店はあまりそれを取り扱っていない珍しい店なのだとか。それを知ったときのアラゴの衝撃が凄まじいものだった。そりゃまあ、大人の店だからな、と笑うオズに悪態をつきたくなってしまったのは不可抗力だったとアラゴは少しばかりふくれていた。
パッチマンを追いかけて様々な国を渡り、ある程度こういった世界は垣間見ていたが、やはりあまり慣れない。当時は(今もだが)パッチマンのことで頭がいっぱいだったせいもあるかもしれない。
(そういえば、ユアンはどこだ?)
生真面目なユアンにとって、この場所はアラゴ以上に息のし難い場所に違いない。ユアンはすぐに見つかった。3人の艶めかしいバニーガールに囲まれている青年こそ、アラゴの双子の兄その人だった。
そっと近づけば、積極的な姿勢を崩さないバニーガールにユアンが押されている。紳士的な性格から考えて、きっと無碍にはできないのだろう。彼らしいといえば彼らしい。あんな風に、(しかも女性に詰め寄られて)焦って困り顔のユアンを見るのは、もしかしたら初めてかもしれない。そんな現状を、実は僅かにアラゴは楽しんでいた。
弟に気付いたユアンが口パクで「助けてくれ!」だなんて、アラゴにとってはあまりにも新鮮すぎた。現実世界の長く疎遠だったときに、もしも共に過ごしていたらあったかもしれない現象を頭に浮かべて、しかしアラゴはそれを否定した。
(これは現実じゃ、ないんだよな。)
この世界で初めて目が覚めて、ユアンを見たときもそうだ。現実ではない、本の世界。それを忘れてはいけない。
慣れないパブの店で美女に囲まれて困惑する兄の姿など、滅多に見られないだろう。少しくらいならバチも当たらないだろとアラゴは自身に呟いて、すぐさまユアンを助けるなんてことはしなかった。
*
あのときアラゴが助けてくれ!って言われたけど無言「……」のリアクションを見せたのがツボだったので
▼例のパブにて
ある程度の暗さを帯びた店内は、されど煌びやかな雰囲気を醸し出していた。音楽に合わせて、うす暗い照明の中で華麗なダンスを披露する踊り子たち。すらりとのびた足先がステージを軽やかにリズムよく蹴る音、陽気な笑い声、泥酔した者のいびき、静かに酒や煙草を楽しむ者たちの談笑。店内は様々な音に溢れていた。
リオは初めてみるパブを物珍しそうに見物し、ジョーとベガーはバニーガール相手に鼻の下が思いっきり伸びていた。あんま調子のんなよと釘を刺してはみたが、きっと効果はないだろう。さらにきょろきょろと探索すれば、視界に入ったのはカウンター席の端で静かに酒を嗜むオズの姿。バーテンダーと顔見知りなのか、時折言葉を交わしては並々と酒が注がれたグラスにゆっくりと口をつけている。
(暇だな…)
もっとチョコバーやクランベリージュースでもあれば、勝手に食って飲んで時間を潰せただろうにとアラゴは思う。チョコバーが主流の世界なのに、なんとこの店はあまりそれを取り扱っていない珍しい店なのだとか。それを知ったときのアラゴの衝撃が凄まじいものだった。そりゃまあ、大人の店だからな、と笑うオズに悪態をつきたくなってしまったのは不可抗力だったとアラゴは少しばかりふくれていた。
パッチマンを追いかけて様々な国を渡り、ある程度こういった世界は垣間見ていたが、やはりあまり慣れない。当時は(今もだが)パッチマンのことで頭がいっぱいだったせいもあるかもしれない。
(そういえば、ユアンはどこだ?)
生真面目なユアンにとって、この場所はアラゴ以上に息のし難い場所に違いない。ユアンはすぐに見つかった。3人の艶めかしいバニーガールに囲まれている青年こそ、アラゴの双子の兄その人だった。
そっと近づけば、積極的な姿勢を崩さないバニーガールにユアンが押されている。紳士的な性格から考えて、きっと無碍にはできないのだろう。彼らしいといえば彼らしい。あんな風に、(しかも女性に詰め寄られて)焦って困り顔のユアンを見るのは、もしかしたら初めてかもしれない。そんな現状を、実は僅かにアラゴは楽しんでいた。
弟に気付いたユアンが口パクで「助けてくれ!」だなんて、アラゴにとってはあまりにも新鮮すぎた。現実世界の長く疎遠だったときに、もしも共に過ごしていたらあったかもしれない現象を頭に浮かべて、しかしアラゴはそれを否定した。
(これは現実じゃ、ないんだよな。)
この世界で初めて目が覚めて、ユアンを見たときもそうだ。現実ではない、本の世界。それを忘れてはいけない。
慣れないパブの店で美女に囲まれて困惑する兄の姿など、滅多に見られないだろう。少しくらいならバチも当たらないだろとアラゴは自身に呟いて、すぐさまユアンを助けるなんてことはしなかった。
*
あのときアラゴが助けてくれ!って言われたけど無言「……」のリアクションを見せたのがツボだったので
PR